緊急事態宣言の延長が発表され、もう暫く辛抱の日々。
今日までの自粛が無駄にならないために、今一度気を引き締めて、根気よく行きたいですね。
さて、stay homeが続き、色々ストレスも溜まりますが、
こんな機会にこそ時間が生まれ、
長年手付かずの家内事業(?)に着手出来ている方、多いのではないでしょうか❓
先日あるコレクターに陣中見舞いの連絡を入れた所、国民としての協力を果たすべく、
すっかりインドアライフとの事。
さぞかしお暇かと思いきや、長年放置してきた家内事業に着手し、
結構充実なさっているらしい。
何でも、ご自慢のコレクションの『出す、眺める、しまう』を繰り返しているらしく、
その際に、全ての品にマイ木札を付ける作業に勤しんでいるとのこと。
古美術の世界では、中身以上に(?笑)伝来を重視する傾向もあり、
よく『この木札はどこどこの家のだ』などとか言っている、あれ。
これには、木札を見ればいちいち開けなくても分かるメリットもあるが、
実は自分が所有していた痕跡を残そうという意味のような気がする。
一種のマーキングとでも言おうか。
過去のコレクターの木札の中には、材質を吟味した上に凝ったデザインで
わざわざ指物師にオーダーしている傑作もあるくらいだ。
木札も立派な次第の一部なのである。
さて、ここまで話したら何か傑作をお見せしたい所だが、
今、ちょうど気の利いた持ち合わせがない・・・😅。
そこで、代わりにと言っては何だが、僭越ながら亡き父の木札をちょっと。
以前お客様に納めてあった品が戻ってきて、再度お客様の所に旅立つ際に、
記念に外して手元に残した物だ。
この木札はこの品に確かに父が携わったという証である。
何とも感慨深いものだ。
皆様も後世に備え、マイ木札、作ってみてはいかがだろうか❓
腕利きの指物師、紹介しますよ。
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