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Arte Classica by Ishiguro Gallery

持ち主の溢れ出る愛情

 

先日、奈良国立博物館で開催されていた「第71回 正倉院展」を特集したテレビ番組を観ながら、

約1300年間保存されてきた伝世品の状態の良さに改めて素晴らしさを感じました。

 

番組内で、正倉院宝物を入れている箱も、長く残ってきた重要な役割を持っている、

として展示品と共に展示しています。と紹介されていました。

 

当時から、物に対して敬意を表し、本当に大切だからこそ、

宝物の居心地が良いように安全なようにと箱を付けていたそう。

例えば、儀式用のくつを納めておく箱には、底の部分をくつの大きさにくり抜き、

動かないように嵌め込めるよう細工がしてある、など。

 

持ち主のものを大切に扱う深い愛情を感じずにはいられない。

茶道具の次第を大切にするというような心持ちが、奈良時代からすでに始まっていたことに納得しました。

 

様々な価値観の中、ものだけでなくそれに付随するすべてを残しつつ、次の世代へと繋げていくことの意味を改めて考えさせられます。

 

(A)

江戸時代の茶碗セレクトショップ|アルテクラシカ

アルテクラシカは、古美術商石黒ギャラリーが根津美術館の向かい側にオープンした、江戸時代(古美術)及び、現代作家の抹茶茶碗を扱うお店です。併せて、現代の生活空間で抹茶を楽しむための、新しいスタイルの茶器・茶筅・柄杓等の取り扱いもしております