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Arte Classica by Ishiguro Gallery

発信奥手の店主

 

よく「良い買い物をした」と言いますが、「良い買い物」って一体どんな事でしょうか❓

 

良いものを「安く」買った時に使ってしまいがちなワードですが、
実は「一生お付き合いできる物との出会い」なのではないか?
と思う出来事が最近ありました。。

 

決して決して安い金額ではないけど、
持っていること・使うことで、なんだか日々がキラキラ✨してくる。

 

ある方は、「自分の格が上がって行く気がする」とも。

 

「良い買い物」って、月日を重ねるにつれ輝きが増していく体験なのかもしれないです。

 

逆を考えたらすぐ分かります。
悪い買い物って、ひどいものを高く買ったり、
または安物買いの銭失いっていうのも後悔しますよね。

 

By the way

 

先日アルテクラシカ店主Iより、ご来店のお客様で店に興味をお持ちくださった方に差し上げるよう、

雑誌penのコピーを渡されました。
店主が今年2月に取材を受けて書かれた記事なんですが、読んでみたらこれがおもしろい!
古美術ビギナーの私にも分かりやすいし、
まだ半年の私が身をもって感じたことがちゃんと書かれています。

 

「これ、掲載されたこと告知したんですか?」と聞きましたら「いや、特に」と素っ気ない。
なんで告知しないんですか!!
・・・と言うわけで、まだ店に若干の在庫ありです。
ご興味おありの方に差し上げておりますので、なくならないうちにぜひご来店下さい。笑

 

今日もアルテクラシカでみなさまのお越しをお待ちしております。

 

M

Arte Classica アルテクラシカ 抹茶茶碗

センスを研き中

 

先日ブログで店主Iが、センスの研き方について説いていましたが、
私も三井記念美術館の「高麗茶碗」展へ行き、早速実践してきました。

 

自分の感性に素直に、なるべくキャプションを見ずに茶碗を見る、ひたすら見る。
一周目に、いいなと思った茶碗をチェック。
さらに二周目、初めに良かったと思っていたけれど色褪せていくもの、新たに目に止まったものが出てくる。三周目には、第一印象から気に入った茶碗をさらによく観察する。
よくよく観察すると、釉薬のとろんとした熔け具合や形の複雑さ、本では汲み取りにくい景色が見えてきて、より美しさを味わう。

 

感性の声を聞きながら鑑賞するのは、まさにその感覚を味わうことにつながるんだなと感じました。
そして、今まで他の展覧会で美しくエレガントだなと思った茶碗を、改めて今回もいいなと感じ、揺るがず変わらない好みがあることに気付きました。
それを思い返していくと、こういう表情のものが好きなんだと自分なりの好みが見えてきます。

 

これだと思ったものは、より味わい尽くし堪能する。最後にはため息しか出ない。
すごい。いい意味での作為を感じるおしゃれな茶碗を注文した人、それを作った陶工。

そして、大切に愛玩され現在まで伝世していることに。

 

そんな不変的なデザインの茶碗達が一堂に並ぶ展覧会は、何度も足を運び、センスを研ける場。

皆さんも、感性に響く鑑賞法で自分の好みを研いてみてください。
さらに美術品が身近になることでしょう。

 

(A)

Arte Classica アルテクラシカ 抹茶茶碗

美味しい器

 

BSの人気番組・「早川光の最高に旨い寿司」でおなじみの著述家、早川光先生をお招きしてのトークショーが、過日10月4日18時から東京美術倶楽部のアートフェアイベントで行われました。
早川先生は寿司通で有名ですが、『私は利休』などの漫画の原作も手がけ、知る人ぞ知る古美術陶器のコレクターでもあります。

 

トークショーはアルテクラシカ店主のIが司会進行を務め、面白い話をたくさん伺いました。

 

歴史的にお茶というのは戦国時代に大名や武士たちの間で広まり、
当時は主に唐物(中国渡来)の道具が珍重され使われたもの。
それが徳川の時代になると豊かな町人たちの間にもさらに茶の湯は広まり、
武家社会で大名たちが使っていたものとは違うやきものや食器が使われるようになったそうで、

早川先生の見解では、武士たちが本膳料理で用いていた器と、町人たちの懐石料理の器が混在したのではないかという、そんな中での、懐石の ”刺身皿” としての向付の話でした。

 

茶の湯、とか懐石、となると話は小難しくなるけれど、
要は爆発的に人の心をつかんだ陶器が当時あり、
それが時を経て現代においても、用の美として非常に素晴らしい優れたものである、というお話でした。

 

数百年前に作られた古くて良いもの。美しいもの。
それが今も手に取れる。
しかも、向付も茶碗も名店などでは器として実用に用い、料理やお茶を美しく、また美味しくしている。。。

 

 

早川先生の冒頭の言葉、
「花入も向付も同じです。花入は花を生けてこそ。向付は料理を盛ってこそ。」
そんな風に、存在だけを主張せずに、何かを足した時に完成するもの、という考えが非常に日本的な気がしますね。

 

もっともっと聞いていたい、充実の楽しいトークショーでした。
早川先生、ありがとうございました。

 

ちなみに現在連載中の早川光先生原作の漫画、「茶の湯の時間」(ヤングジャンプコミックス)にはアルテクラシカも登場しています。
ぜひお読みください♪

 

 

M

 

 

センスを研け

「センスを研け」

 

美術業界に入った時に最初に師匠から授かったお言葉だ。
センスを研く❓❓❓
何てありきたりな…と思ったものだが、
今日、これに勝る的を得たアドバイスはない。
なぜなら、センスこそが美術品目利きの芯であるに違いないからだ。
では、センスはどうやって研いたら良いのだろうか?
思うに、その最短の道は「センスの良い物に触れる」事だと思われる。
そんなセンスを研くための絶好の展覧会が始まった。

 

三井記念美術館での「高麗茶碗展」。茶碗だけの展示だ。
高麗茶碗に特化した展示は意外にも関東では初めてらしい。
先日訪問した印象だが、
茶碗と茶碗の距離感が絶妙で、とても見易く、
結構な数を見ているはずなのに、全く疲労感がない。
加えて、配置が生い立ち分類されていて、学術的にも分かり易い。
内容は、いわゆる名品だけでなく、隠れた個人蔵の優品が数多く出展。
既存価値観に頼らない、主催者側の強い意気込みが感じられる。

 

今回は展覧会を通じてセンスを研く、私なりのオススメ鑑賞方法をご提案したい。
先ず、入口で受け取った展示作品リストを片手に、
見た目で気に入った作品番号にだけチェックを入れながら、
一切キャプションを読まずに一周しよう。
キャプションを見ない我慢が肝要だ。
次に今度はチェックを入れた作品だけを、同様にキャプションを見ずにじっくり見ながら2周目。
最後にチェックを入れた作品を必要に応じてキャプションを見ながら3周目。
厳選された作品を見る事によってセンスを研きながら、
既成概念を排除して自分の感性に素直になり、感度を上げる。

 

この方法で今までとは違った感覚が呼び起こされる事を
必ずやご体験頂ける事と思う。

 

三井記念美術館を訪問して、是非ともお試しあれ。

 

(I)

茶碗の印象

 

現在三井記念美術館で「高麗茶碗展」が開催されているのに合わせて、店内の茶碗も入れ替えをしました。新たにお目見えする茶碗や、しばらく眠っていた茶碗などなど。久しぶりに出す茶碗は、以前覚えていた印象と異なり新たな気づきがあったりと、じっくりと向き合いながら観察する時間がたまらなく好きです。

 

茶碗の見どころは、見込みと高台と言われますが、持った時の手取り(重さ)も醍醐味の一つ。持った時にふわっと軽いなと思ったら、それは見た目の印象と手で感じた重さに差異があるからこそ感じること。

 

注文で作られた古い茶碗はおそらく手取りも細かく管理されていたのではないかなと思うくらい、見た目との違和感がなく、茶碗に程よい加減の重さ。茶碗の種類にもよりますが、注文の時代のもので大体300g台が多いです。

 

自然に培った手取りの記憶が、ものの真贋の目安へも通じるということを、お店に並ぶ茶碗たちに触れることで覚えたこと。

 

茶碗をお湯に通しながら、日々勉強です。

 

青山散歩の際には、是非お立ち寄りください。
茶碗ともども、心よりお待ちしております。

 

A

抹茶茶碗 Arte Classica アルテクラシカ

百花繚乱

 

こんにちは!アルテクラシカ新人のMです。

 

まだ東京はしつこく残暑モードですが、すっかり我らが茶碗たちは展示替えして秋にスタンバイ!

 

店長A がご紹介していたとおり、六本木サントリー美術館では ”はっちゃけ” 桃山から現代まで

 

 

そして日本橋三井記念美術館では高麗茶碗展です。

 

 

皆さま、もうご覧になりましたか?

 

 

アルテクラシカ店主のIが力説しているとおり、素晴らしい茶碗にはその場の空気を変える力すらあります。
私も最初は全くチンプンカンプンでした。(汗)
未だに、わかった、とは申せません。(さらなる汗)
でもこれだけは言えます。
数百年もの間、大事に愛おしまれて来た茶碗たちの持つパワーは本当にすごい。

 

アルテクラシカの茶碗たちも、今週来店された男性のお客様に「本当に状態のいいものばかりですね」
とお褒めの言葉をいただき、とても嬉しく思いました。
また、スイスからはクールな男性二人が来店。
日本の陶芸は素晴らしい、と古唐津を見て絶賛。。。
海外の方にも、通じるもの多し✨

 

毎日、人生色々なことがありますが
私も朝に店に来て茶碗たちに会うと本当に嬉しくなります。

 

ちょっと風も涼しくなってきました。
ぜひ茶碗たちをあちらこちらでゆっくりご覧になってください♪

 

アルテクラシカでは美術館とは違い、ガラスなしでご覧いただけますよ。
運が良ければ、店主のレクチャーが聞ける日も。

 

今日もアルテクラシカでみなさまのお越しをお待ちしております。

 

M

抹茶茶碗 Arte Classica アルテクラシカ

時代を超えた感覚

 

ぎゅっと詰まった夏の思い出を引き出しに収めて、待ち遠しかった秋を想うころとなりました。

 

 

先日、ある若手陶芸家が対談する番組を観ていました。
その作家は、陶芸の枠を超える造形とカラフルでポップな色彩を表現する釉薬で、世界中から注目される陶芸家。なぜ今の作風が生まれたのか、作品や素材についてなど色々とお話を伺ううち、番組を通して、なるほど、と腑に落ちるところがありました。

 

 

ビジュアル的に斬新で今までにないものを作ろうと強く意識されているのかなと思いきや、作品は自然な流れで生まれたとのことでした。
「現代は、西洋式の椅子に座り洋服を着る生活スタイルへと変化し、自ずと人の手から生み出される色や形が変わって当たり前のもの。伝統的な感覚は、追究するべきだけれど、人間が本能的に感じる何かを現代なりに表現したい。」と。

 

 

そんな言葉を聞いて、やはり美術品はその時代時代の空気感を表すものなんだなと改めて思いました。
よくお客様に、「桃山のやきものが未だに作り手や使い手を魅了するのは、現代にはない、その当時の生と死が背中合わせの緊張感や何かが動く変革期ならではの強力なエネルギーが凝縮されているからではないか。また、当時の陶工が見ていた風景や自然物に囲まれた生活と、コンクリートなど人工物に囲まれた現代人とでは、やきものに対する捉え方が異なり、同じ人間の手から生み出される色や形は自ずと異なってくるものでは。」などとお話しをすることがあります。

 

 

まさに、現代の作り手が同じようなことをおっしゃっていたので、大きく頷いてしまいました。

 

 

アルテクラシカに並ぶ茶碗たちは、どんな景色を見ていたのでしょう。

(23日秋分の日は、祝日なので営業しております。)

 

A

玄鳥去

 

急に朝晩秋らしくなりましたね。

 

前回書きましたが、なかなかに気忙しかった1週間でした。

 

そんな時って、ちょっとしたことがとっても心に沁みます。

 

まだ残暑の茶席で一客一亭。
お月見団子を盛るような高坏の上に、火箸で兎の顔をつけた薯蕷饅頭がこちらを向いて一つ。

 

普段可愛らしいものにあまり興味がないのですが、思わず微笑んでしまいました☺️

 

アルテクラシカのAが京都で芳玉糖を買ってきました。
噛むとシュワっと夏の思い出のような菓子。
ようやく秋が✨
一碗のお茶に、癒されました。

 

この秋の展覧会に少し呼応してアルテクラシカでも茶碗を並べます。
名碗が各展覧会で勢ぞろいするこの秋、アルテクラシカの茶椀も本当に美碗揃いです!

 

アルテクラシカで気持ちを込めて皆様をお待ちしています。
美術展巡りの最後にぜひお立ち寄りください。

(祝日の際は月曜日も営業しています!)

 

M

抹茶茶碗 Arte Classica アルテクラシカ

 

躍動する美濃に想う

 

日本の歴史のなかで、桃山時代は三大変革期の一つといわれるくらい、様々な伝統的な価値観やシステムが一気に崩壊し、同時に新たな世界観や制度が急速に構築されていった時代。そんな昨日の常識が今日は非常識というくらいに日々刻々と変化する激動の波を表すように、文化面ではダイナミックでエネルギッシュな美が求められ、海を渡ってきたものにはない日本独自の美意識が開花したといわれています。

 

美術品というのは、作られた当時の時代の風を強く反映するものなのだなと改めて辿れる展覧会「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 – 美濃の茶陶」展が、サントリー美術館で開催されています。

桃山の歴史的背景を感じつつ、およそ40年ほどの短い期間に駆け抜けた足跡をやきものを通して観ることができる、やきもの好きにはたまらない内容となっております。

 

茶碗だけでいうと、志野茶碗 銘卯花墻(三井記念美術館)や鼠志野茶碗 銘峯紅葉(五島美術館)、同じく鼠志野茶碗 銘山の端(根津美術館)などなどスター級を同時に比較して観ることができ、その佇まいに見惚れてため息ばかり。どこから見ても美しい造形力、その当時だからこそ表現できる力強さの中にある洗練された華を感じます。

 

展覧会は、11月10日(日)まで。
展示替えもあるようなので、何度も足を運んで、桃山の風を体感してこようと思います。

A

抹茶茶碗 Arte Classica アルテクラシカ

 

月見る月はこの月の月

 

こんにちは。

 

お久しぶりです。
アルテクラシカも夏休みを頂戴していました。

 

皆さまはどんな休暇を過ごされたでしょうか。

 

今週は関東に台風が通過しました。
私事ですが、両親が千葉の南端におり、連絡が取れなくなりました。
高齢のため心配をし、台風の翌日の火曜日に思い切って車で様子を見に行きました。
千葉県は想像以上の被害で、アクアラインを渡り終わった瞬間に携帯は圏外になり、通話はもちろんメールやネットもすべて不通に。
グーグルマップのナビゲーションも使えず、全く情報が取れません。
普段気軽に使っている便利な情報がないと、こんなにも不安になるものかと思いました。

 

両親の近所は特に被害が大きく、屋根のない家、壁すらないお宅も何軒もありました。

幸い親は元気でしたが、今でも大変な時間を多くの方が過ごされていることを思うと胸が痛みます。
せめて1日も早い電力の復旧を願います。

 

今夜は中秋の名月。

 

今日の東京は厚い雲に覆われて、満月を地上から見ることは叶わないようですが、
猛暑が続いた地には一息つける晩になりそうですね。

 

見えない月を思い浮かべて。。
平穏な一日に感謝しながらお茶を一服いただきます。

 

今日もアルテクラシカで皆様のお越しをお待ちしております。

 

M

Arte Classica | アルテクラシカ。江戸時代及び現代作家の抹茶茶碗を扱う店。

アルテクラシカは、古美術商石黒ギャラリーが根津美術館の向かい側にオープンした、江戸時代(古美術)及び、現代作家の抹茶茶碗を扱うお店です。併せて、現代の生活空間で抹茶を楽しむための、新しいスタイルの茶器・茶筅・柄杓等の取り扱いもしております