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Arte Classica by Ishiguro Gallery

サモワールに想う

 

早朝、ちらりと窓を開けると、朝のご挨拶にいそがしくさえずる鳥たちの鳴声にしばし耳を傾けるころとなりました。こんにちは、アルテクラシカ店長の荒木です。

 

現在、アルテクラシカにて開催しております「Invitation to MATCHA LIFE」では、日常的にお気に入りの道具で抹茶を飲む道具一式をご提案しております。

 

そんな中で、一番デザインに悩んだ作品が「南鐐八角サモワール」。ロシアの卓上湯沸かし器として、炭を熱して中のお湯を沸かし、その上にティーポットを乗せて煮出すように、濃いめの紅茶を作り、みんなでお茶を楽しむという一家に必ずある食卓には欠かせない道具のサモワールを、用途は同じで、飾っていても美しいものを金工作家の藤井由香利さんに作っていただきました。藤井さんは、鍛金や彫金による伝統的な確かな技をもとに、茶道具や身近な生活道具など、美しく繊細な形の中に素材の力強さを感じる作品を作っていらっしゃいます。

 

現代の住空間のなかで、テーブルに置いても合う形、また他の作家さんの作品との相性などトータルで見た形を想像しながら、藤井さんに色々な形のデザインを提案していただき、今までになかった八角形に辿りつきました。

 

ぐるりとどこから見ても美しい「南鐐八角サモワール」

抹茶茶碗 Arte Classica アルテクラシカ 展覧会

 

スタンドに、ケトルを乗せアルコールランプを使い、テーブルでお湯を温めておけるので、お話に花が咲いても、心置きなく続けられます。

抹茶茶碗 Arte Classica アルテクラシカ 展覧会

 

梨地仕上げの表面は、素材の印象が柔らかな質感と色合いになり、ぬくもりを感じます。

抹茶茶碗 Arte Classica アルテクラシカ 展覧会

ケトルの内側を覗いてみると、丁寧な手仕事の跡。見ているだけで、制作する上での大変さが伝わってきます。

抹茶茶碗 Arte Classica アルテクラシカ 展覧会

使用する際は、少しケトルを傾けるだけでお湯を柄杓に入れることができます。

抹茶茶碗 Arte Classica アルテクラシカ 展覧会

 

電気湯沸かしポットでも代用できますが、せっかくなので美しい姿のサモワールでお湯を沸かすことを楽しみたいですね。

 

金工作家 藤井由香利さんのプロフィール

2008年に東京学芸大学芸術文化課程美術専攻金属工芸研究室卒業後、2010年に東京学芸大学大学院教育学専攻金属工芸研究室修了。東京都江戸川区にアトリエを構え、鍛金家田中照一氏、彫金家浅井征盛氏に師事しながら、伝統的な技に支えられた茶道具や身近な生活道具など幅広い分野の金工品を制作。

 

「Invitation to MATCHA LIFE」は、6月19日(日)まで開催されております。

 

 

 

Arte Classica | アルテクラシカ。江戸時代及び現代作家の抹茶茶碗を扱う店。

アルテクラシカは、古美術商石黒ギャラリーが根津美術館の向かい側にオープンした、江戸時代(古美術)及び、現代作家の抹茶茶碗を扱うお店です。併せて、現代の生活空間で抹茶を楽しむための、新しいスタイルの茶器・茶筅・柄杓等の取り扱いもしております