どんよりとした曇天の中、ふと目にする紫陽花の鮮やかな色に、心潤うころとなりました。
アルテクラシカ店長の荒木香奈です。
現在開催している「Invitation to MATCHA LIFE」で、道具一式を一つにまとめる、重要な役割を担う折敷(おしき)。折敷は、懐石道具のひとつで、飯碗汁碗向付(むこうづけ)を載せる為のお盆です。今回、茶碗や茶器など、載せるものに丸い形が多いので、敢えて方形にしてみようということになり、少し古い折敷をサンプルにして、木工作家川合優さんに作っていただきました。形をそのまま写してもらいましたが、木の使い方や出来上がるまでの過程に川合さんの手の跡が見え、古いものにはない、現代の風を感じる作品となりました。
「栗ヘギ板折敷」
板を割いた時にできた凸凹を生かしたヘギ板。ヘギの部分がアクセントになり、動きが感じられます。
黒漆を塗ることにより、キリリと締まった、美しい漆仕上げ
栗の木の柔らかな色合いが優しいオイル仕上げ
川合優さんのプロフィール
1979年岐阜県生まれ。京都精華大学建築専攻卒業後、飛騨や京都で修行を積み、木工の道へ進む。岐阜県美濃加茂市にアトリエを構え、各地で展示会を開く傍ら、針葉樹の魅力を伝えるレーベル『soma』を主宰。
「Invitation to MATCHA LIFE」は、6月19日(日)まで開催しております。
お近くにいらした際は、是非お立ち寄り下さい。心よりお待ちしております。