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Arte Classica by Ishiguro Gallery

原三溪に想う

 

明治から昭和にかけて生糸貿易で財をなし、横浜の広大な庭園「三溪園」を造園した実業家原三溪(1868〜1939)がコレクションした美術品は、5000点は及ぶそう。
そんな大規模なコレクション展「原三溪の美術 伝説の大コレクション」展へ行ってきました。

 

自身の目筋で一つ一つ選び、愛でる楽しさを最後まで味わいつくした方だったんだなと感じるエピソードがある。
「世の多くの古美術品蒐集家は兎角耳で買うものが多いが、目で買はなければならぬ、先ず第一に蒐集の眼目が大切である。…僕が色々の物を買うのは骨董の趣味ではない、純粋美術や芸術に重きを置く、鑑定や極めが有る無しに拘らず、そのもの自体に価値があるから、そいうものこそ純粋の美術であってその方から僕は嗜むのだ。」

 

箱書きや伝来云々ではなく、ものありきで選ぶ目があったからこそ、仏教美術や茶道具、古建築まで多岐にわたる分野のコレクションが可能だったのでしょう。また、下村観山や安田靱彦など、近代日本画家を支えたパトロンとして、これからの日本美術の未来も見据えていた眼差しは、純粋で揺るぎないものだったんだろうなと想像します。

 

美術品を通して、過去に学び、現在を愉しみ、未来を想う。
そんな美に対する愛を感じる展覧会は、横浜美術館で9月1日(日)まで開催されています。

 

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抹茶茶碗 Arte Classica アルテクラシカ

Arte Classica | アルテクラシカ。江戸時代及び現代作家の抹茶茶碗を扱う店。

アルテクラシカは、古美術商石黒ギャラリーが根津美術館の向かい側にオープンした、江戸時代(古美術)及び、現代作家の抹茶茶碗を扱うお店です。併せて、現代の生活空間で抹茶を楽しむための、新しいスタイルの茶器・茶筅・柄杓等の取り扱いもしております