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Arte Classica by Ishiguro Gallery

見逃すな、有来

 

根津美術館での「江戸の茶の湯」、
皆さんはもうご覧になられたであろうか。

 

この展覧会は、ただ単に江戸千家に関する名品を並べるのではなく、川上不白の茶の湯が江戸にどのように広がって行ったかが辿れる、非常にアカデミックな内容だ。
中でも個人的に特に関心を引かれたのは、 図録P156~157、根津美術館・下村奈穂子さんのコラム「近代数寄者と不白流」に関する部分である。
この記述によれば、蓮心川上宗順なる茶匠の存在が数々の名近代数寄者誕生の原動力になっていて、
何と、もし蓮心が存在しなかったら、大コレクター益田鈍翁もこの世に存在しなかったかもとの事だ。
詳細は実際にコラムをお読み頂くとして、
さて、実は、かの蓮心が関わったとされる、なかなか見れない個人所蔵の名碗が、ひっそりと展示されている。
大正名器鑑所載、馬越化生旧蔵の堅手茶碗、銘有来がそれ。
個人所蔵、しかも噂ではなかなかの気難しい御方がお持ちであるらしく、簡単には表舞台に出てこない代物らしい。
そんなレアが見れるこの貴重な機会、逃す手はない。
展覧会は今日明日、たったの残り2日。

 

師走も佳境、色々慌ただしいとか何とか言ってないで、まだ見てない人、見たけど印象の薄い人(笑)、即刻、根津美術館へ向かうべし。

 

(I)

Arte Classica | アルテクラシカ。江戸時代及び現代作家の抹茶茶碗を扱う店。

アルテクラシカは、古美術商石黒ギャラリーが根津美術館の向かい側にオープンした、江戸時代(古美術)及び、現代作家の抹茶茶碗を扱うお店です。併せて、現代の生活空間で抹茶を楽しむための、新しいスタイルの茶器・茶筅・柄杓等の取り扱いもしております