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Arte Classica by Ishiguro Gallery

金で継いだ美しさ

 

先日、先人たちの愛を感じずにはいられない、
それはそれは美しい金継ぎの古唐津茶碗が入荷しました。

 

金を継いだ箇所は、まるで稲妻のように大胆で美しく力強い線、
よくよく見ると、一箇所呼び継ぎが施されています。
呼び継ぎとは、欠けた部分に全く別の器の破片を使って継ぐこと。

 

よくぞぴったりの大きさやカーブ、厚みの片割れを探してくるものだな、
とその持ち主の並々ならぬ深い思い入れを感じます。
見た目では全然分からない感じですが、茶碗の縁を指ではさんでぐるっと触ってみると、
呼び継ぎ部分が若干ぷっくりとする。
その継いであるという違和感がたまらなく愛おしい。

 

継ぎがあるからこそ、見えてくる景色も楽しめます。
店内に入る、午後のやわらかな陽の光や、夕暮れ時のグレイッシュな光の中で見る
金継ぎの茶碗は色々な表情を見せてくれます。

 

呼び継ぎを考えた先人の素晴らしい知恵とちょっとした遊び心、
そして、完全ではないものに美を見出す日本人の美意識を改めて掌のなかの茶碗から感じます。

 

そんな心豊かになる茶碗ともども、アルテクラシカにてお待ちしております。

 

A

 

Arte Classica アルテクラシカ 抹茶茶碗

初めてのお使い

 

こんにちは。アルテクラシカ新人のMです。師走となりましたね。
本当に時間が過ぎるのは早いと毎年思います。

 

新人ですので、何をしても初めてのことばかりなのですが、
今回はなんと、様々な事情が重なり、私がお客様のご自宅に茶碗をお届けするという役目!

 

店でお買い上げいただいたものをお客様がお持ち帰りになることはありますが、私が一人でご自宅にお持ちするのは初めてです。
前日からドキドキ。。。💦

 

約束の時間に教えていただいたご住所をお訪ねしました。
お部屋に通していただき、風呂敷を広げて箱を開け、茶碗をご確認いただくとそのお客様が両の手の中に茶碗を持たれ、しみじみと茶碗にこうおっしゃいました。
「よく来てくれました。とても嬉しいです。これから大切に使いたいと思います。」

 

ごく普通の言葉なのですが、表情にもお声にも静かな真実味がありました。

 

この茶碗が世に生まれてから300年以上もの間を大切に誰かに使われてきたことを思うと胸が熱くなりました。
この時代の茶碗は、作った人の名前はわかりません。
作家の名前はNO NAMEなのですが、純粋にその茶碗の持つ魅力だけで数百年もの間、大事に人から人へ伝わり、
そして私の眼の前で、また次の方に受け継がれて行きました。
その歴史の一幕に立ち会ったような気がして感動し、なんだか厳かな気持ちになって失礼してきました。

 

ありがとうございました。

 

単に物を売るというのではなく、ご縁を繋いでいく仕事なんだと初めてのお使いが教えてくれた1日でした。

 

昨日は熱海のMOA美術館に仁清を見に行きましたら雨上がりの帰り道に綺麗な虹が。
車中からなので良い写真ではありませんが、なんとなく、良いことありそうです♪
(助手席で娘が撮りましたのでご心配なく。笑)

 

今日もアルテクラシカで皆様のお越しをお待ちしております。

 

M

Arte Classica アルテクラシカ 抹茶茶碗

日本人なNEWYORKER

 

先日会った外人さんの話。
彼はニューヨーク在住で、仕事で頻繁に来日しているらしい。
その証拠に日本で開催された展覧会、まぁ、よく見ている。
最近であれば、サントリーの桃山展や三井記念の高麗茶碗展など。
私が会った翌日には、なんと京博までわざわざ佐竹本を見に行くと言っていた。
彼は単なる外国人の日本美術好きではない。
日本人的美意識をハイレベルに持ち合わせているのだ。

 

例えば、こんな発言をする。
「利休はバッハで、織部はモーツァルトだ」と。
うーん、鋭い切り込み😔
ハイドンではなくモーツァルトである辺りが、これまた憎いではないか!
サントリーの展覧会の展示にも一言物申していた。
なぜ、織部の隣が織部で、そのまた隣も織部なのか❓、と。
うーん、言われてみれば。。。
なまじまっさらな眼で見ているので侮れない。
まるで既成概念にとらわれる事の危険性を知らされているかのようだ。
我々は日常の中で、知らず知らずのうちに既成概念にとらわれ、
ついつい物事に個の感性で直面する事を忘れがちだ。

伝来とか次第に惑わされていないか❓
本当にそれはいいのか❓
アルテクラシカの茶碗に向かい合う時の基本姿勢だ。

 

外人さん、
唐津の金継小服茶碗をニタニタしながら散々なめ回して、また1月に来ると言ってお帰りになられた。
通だねぇ~。

 

(I)

 

 

高麗茶碗展に想う

 

何度か足を運んだ「高麗茶碗」展(三井記念美術館)へ最後の見納めに行ってきました。

お客様から「茶碗達に、感動をありがとうの御礼を伝えに行きませんか?」というお誘いがあり、

ものに対する愛情と敬意を深く感じ、忘れてはいけない心持ちだなと思いつつ、

二つ返事でご一緒しました。

 

お客様も何度か展覧会をご覧になっているので、

展示されている茶碗について感じたことや美しいと思ったことを分かち合いながら鑑賞。

 

茶碗達へ楽しませていただき、ありがとうございます、

と心の中でお礼を伝えつつ、あらためてお気に入りの茶碗の前で、じっくりと観察。

やっぱり美しい。この間観た時よりも、更に心惹かれる表情をしているなと。

茶碗達は会期も最後となり、随分とお疲れかなと思っていましたが、

いやいや、ご機嫌麗しい感じで、沢山の人々に見られることによって輝きが増しているのか、

晴れ晴れと見えました。

 

二人でやきもの談義をしながら観るのは、一人で観る時とまた異なる気付きが沢山ありました。

お互いに好きだからこそ、深読みし、あれやこれやと想いを馳せる。

それを楽しいねと分かち合うことで、頭の中に鮮やかな記憶として残るものなのかなと思います。

 

今回展示されている茶碗の気付きをアルテクラシカに持ち帰り、「高麗茶碗」(中央公論社)の本で復習する今日この頃です。

 

A

 

 

December 2019 Calendar

 

平素は当店をお引き立ていただき、誠にありがとうございます。

 

さて、アルテクラシカは、本年度2019年4月1日より、
定休日を(月)(木)、(月)(木)が祝日の場合は営業、翌日を休業日とさせていただいております。

 

12月の休業日は下記となります。
誠に勝手ながら、12月13日(金)を臨時休業とさせていただきます。

皆様のご来店を、心よりお待ち申し上げております。

 

【定休日】12/2(月)・5(木)・9(月)・12(木)・16(月)・19(木)・23(月)・26(木)

 

【臨時休業】12/13(金)

 

【冬季休業】12/28〜1/6

 

抹茶茶碗 Arte Classica アルテクラシか

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Arte Classica | アルテクラシカ。江戸時代及び現代作家の抹茶茶碗を扱う店。

アルテクラシカは、古美術商石黒ギャラリーが根津美術館の向かい側にオープンした、江戸時代(古美術)及び、現代作家の抹茶茶碗を扱うお店です。併せて、現代の生活空間で抹茶を楽しむための、新しいスタイルの茶器・茶筅・柄杓等の取り扱いもしております