リンリンと鳴く虫の音にさそわれて、ふらりと秋の夜長をお散歩したくなるころとなりました。
こんにちは、アルテクラシカ店長の荒木香奈です。
「VS the Classics Vol.1」〜Case of Ryota Aoki〜では、選りすぐりの青木良太さんの新作茶碗と江戸時代の茶碗を並べて展示しております。
今この瞬間の空気をすって生まれた現代の茶碗と、時を重ねた記憶がひとつの景色となったいにしえの茶碗、どちらにも心惹かれる佇まいがあり、時代を越えた美しさを堪能できます。
茶碗の高台は、鑑賞する際の楽しみの一つ。茶碗を上から眺め、高台がどのような形をしているのだろう、とわくわくしながら裏をかえし、美しい高台が現れた際の喜びは、この上なく、思わず笑みがこぼれます。
そんな心おどる青木良太さんの茶碗をご紹介いたします。
大ぶりで力強い印象の熔岩釉茶碗は、釉薬にプラチナ、金、銀がそれぞれに焼付けられたシリーズ。
初めてこの茶碗の高台を拝見した際に、アートを感じる面白い造形に心おどりました。まるで、風が渦巻き、ひゅるりと空のかなたへ飛んでいったような勢いを感じる高台に魅了された感動が、見るたびに鮮やかによみがえります。
躍動する茶碗で、心静かにお茶を一服いただくのもよいものです。
「VS the Classics Vol.1」〜Case of Ryota Aoki〜は、11月16日(日)まで開催。会期中は、月火休みとなっておりますが、10月27日(月)28日(火)は営業いたします。
心地よい秋晴れのなか、皆さまのお越しを茶碗ともども、心よりお待ちしております。