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Arte Classica by Ishiguro Gallery

2020年を振り返って

 

I 2020は、全世界的パンデミックで、緊急事態宣言が発令されたりと、正に思いがけない1年になりました。

 

 

A 地球レベルで人の移動が一気に停止して、環境汚染が急激に改善されたりと、正に思いがけない事の連続でした。

 

 

M 今年は感染拡大防止で、大きなイベントが軒並み中止や延期になりましたが、振り返ってみると、かえって落ち着いて勉強する時間ができたなあと思います

 

 

I「茶碗」にまつわるイベントの在り方も、改めて考えさせられました。本来心静かに少人数で観るものかも知れません。

 

 

A 最近、やきもの好きな方にご案内している「茶碗勉強塾」も軌道に乗ってきました。近くHP上でご案内できるかと思います。

 

 

M 最近、アルテクラシカの特性を知って、自分のスタイルを求めてご来店くださる若い方が増えました。

江戸時代のアンティーク茶碗に特化した店であること。
茶碗のことをきちんと学べる店であること。
様々なことを相談でき、アドバイスが得られる店であること、などなど。

 

 

A 研究者や学芸員の方々からも常に新しい知見を学び、様々な皆様に最善のものをご提供できるよう、来年も頑張りたいですね。

 

 

ブログを読んでくださった皆さま、2020、真にありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。

 

 

新年は、1/6(水)よりオープンいたします。
2021年も皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

 

(I, A, M)

 

 

しっかり換気

 

M 12月に入り、アルテクラシカでは、お客様のご来店が増えました。
気になるのは新型コロナウイルスの感染がなかなか収まらないことですね。
Gotoも一時停止になりました。

 

A そんな折、先日店内に、最新型の空気清浄機『Airdog』を導入いたしました!
シリコンバレーで開発された、世界最先端高性能機種。
ウイルスより小さな微粒子もほとんど空中除去するとか。全国の医療機関でも導入されているようですよ。

 

M 換気で凍えずに、綺麗な空気の中、ゆっくりお茶碗をご覧いただけますね。

でもお客様にお入り頂きやすいよう、少しだけドアは開けておきましょうか。(笑)

 

A 最近アルテクラシカで人気の、店主による「茶碗の勉強会」の時も安心ですね。

 

M そうですね、最近、茶碗を見る目を養いたいと思われる方が増えてきて、とても嬉しいですね。

 

A もちろんスタッフの健康管理や店内消毒なども、今まで同様引き続き徹底して営業しましょう!

 

A&M これからも皆様のお越しを、最新かつ万全の体制✨でアルテクラシカ一同、お待ち申し上げます。

 

 

青井戸茶碗 柴田の色

 

茶碗には機嫌のいい時と悪い時がある。
観る側にもご機嫌の時とそうでもない時があり、それゆえ、同じ茶碗でも毎回見るたびに違って見える。

 

開催中の「根津美術館の国宝・重要文化財」展の重文茶碗4点の1つ、
ほの暗い展示室に
引き締まった絶妙のプロポーションで
湯上がりのような淡いピンク色に輝いていたのは
青井戸「柴田」。

 

これが青❓と思わざるを得ないほどの温かいほのかな色で照り輝く。
この色をしあわせ色と呼ばずになんと呼ぶ?!

 

天下人・信長が家臣の柴田勝家に与えたとされるが、
武勇で知られ、鬼柴田との異名もある戦国武将きっての武人に
なんとも端正な茶碗が下賜されたものだ❗
現代は幸せ色に照っているが、灯りもほの暗かったであろう織豊時代、徳川江戸時代と
この茶碗はどんな原景色を眺めて来たのだろうか。

 

先週、Aもブログで書いていたが、
美術館の茶碗は手に取ることはなかなか叶わないけれども
400年以上もの年月を茶碗たちがどう過ごし、何を見てきたのかに
想いを馳せる事はできるし、それこそが茶碗鑑賞の醍醐味の一つかと思う。
何度見ても毎回違う表情を見せる茶碗たち。
勿論、「柴田」も。
改めて、是非ご訪問ください。

 

M

 

抹茶茶碗 Arte Classica アルテクラシカ

雨漏茶碗、現る

 

冬空にめいっぱい手を伸ばす枝々から、季節のうつろいを感じるころとなりました。

 

今回、根津美術館で開催されている「根津美術館の国宝・重要文化財」展へ
堅手茶碗「長崎」に会えることを楽しみに行ったのですが、
なんとも堂々たる雨漏茶碗の姿に、ググッと心を奪われ、しばし見入ってしまいました。

 

ピンホールから入ったシミや入(ニュウ)から沁みたグラデーション、

それらが模様のように感じられ、星に見えたり、鳥に見えたり、様々な景色として目の前に現れ、

ずっと眺めていても飽きない茶碗の表情。
大ぶりでゆったりとした轆轤目、高台も大きく地にしっかりと根ざした安定感が、
力強さをより際立たせているのかもしれません。

 

あくまでも私見ですが、横に並ぶ楚々とした雰囲気の青井戸茶碗「柴田」を凌駕するような、
圧倒的なる存在感。
今まで、雨漏茶碗というとおどろおどろしい感じがして好みではなかったのですが、
とても美しく、古格な中に洗練されたものを感じました。

 

名碗というのは、どうしても手のひらにおさめて、持った感じや重さを記憶してみたいと思うものですね。

 

茶碗のご機嫌もありますが、観る側の心持ちもその時々で異なるので、
やはりリアルで観る醍醐味は、新たなる気づきが沢山あることだな、

と思いつつ根津美術館を後にしました。

 

根津美術館の国宝・重要文化財」展は、12月20日(日)まで開催されています。

 

(A)

 

抹茶茶碗 Arte Classica アルテクラシカ

 

思い出深き、鼠先生

 

鼠志野茶碗、『山の端』。

 

現在開催中の「根津美術館の国宝・重要文化財」で展示されている、重文4茶碗の一角だ。
美術商としてのキャリア駆け出しの頃の話だが、
本で対面しただけの『山の端』は、薄ぼけてパッとしない印象だった。
解説を読むと何とこれが鼠志野の1番だと言う。
美術館でガラス越しに見たが、やはりもうひとつピンと来ない。
「ひと昔前の人々は、どうせこういうのを侘びてるとか、静かだとか言っていたんだろうな。
今の感覚ではちょっと地味だな。五島の峯紅葉の方がよっぽど華がある。」
生意気にもそんな風に分かったような事を思っていた。
実際、今日高い評価を受けている志野茶碗「羽衣」も、
かつては、森川如春庵翁曰く、「騒がしくて品がない」と。

 

そんなある日、根津美術館が茶会で『山の端』を取り合わせていた。
茶席に赴いた僕に対し、ガラスなしで会う『山の端』は、20メートル程離れた所から、
まるで竹林で翁に発見された時のかぐや姫の如く燦々と光り輝き、
遠くから軽やかに、しかししっかりとした口調で話しかけてきた。

 

「やぁ、来てくれたんだね。貴君、僕の事、パッとしないって思ってたでしょう?」

 

あの時の震えるような感動は今も忘れない。
ガラス1枚でこうも違うものかと、心底思い知らされたのだ。
そして、真の魅力が実際に掌に収めた者にしか分かるはずもない事も。

 

あの日から『山の端』は僕の先生になった。と言うか、勝手に先生と呼んでいる。
「簡単に分かった気になるなよ」

 

 

( I )

 

抹茶茶碗 Arte Classica アルテクラシカ

根津美術館の国宝・重文

 

超久しぶりのブログです。

皆さま変わらずお過ごしでいらっしゃいましたでしょうか❓

 

さて、アルテクラシカは根津美術館の展覧会に合わせまして、現在通常営業に戻しておりますが、
そのきっかけの「根津美術館の国宝・重要文化財」展にさっそく行ってまいりました。
予約の方のみの入場でしたので、美術館の庭の落葉が美しい中、ゆっくりと名品を楽しむことができました。

 

藤原為氏本の古今和歌集(仲良く見ていた若いカップルが「本物かなあ〜」と言っていました。正直な感想ですよね😉もちろん本物です。)や、綺麗な色の砧青磁の花入などの奥に、
堅手茶碗の「長崎」、さらに回ると雨漏茶碗、青井戸「柴田」、鼠志野「山の端」と、重文茶碗が続きます。

ガラス越しの美しい茶碗に魅せられ、時の経つのも忘れてついつい見入ってしまいました。

 

ふわふわした足取りでアルテクラシカに戻ると(根津さんの門から1分で店なのです)

店内の奥には ”三連休の心意気茶碗✨” がどかんと座っています。
ガラス越しではなく、手で触れることのできる信じられない幸せ。
思わず「うちの店、すごくないですか❓」と本気で思ってしまいました。

 

「山の端」の素晴らしさの直後でも全くと言って良いほど引けを取らない、『特別展示茶碗』の力。

 

連休期間中の限定展示。
皆さま、あと数時間、

 

お見逃しなく❗

 

やる気全開、換気全開でお待ちしております。

 

M

 

 

通常営業再開のお知らせ

 

秋の深まりと共に冬の足音が聞こえてきます、今日この頃。

 

新型コロナウイルスの感染が第3波到来となり、
未だ終息の見通しも立たず、油断のできない日々が続いておりますが、
皆々さまにはいかがお過ごしでおられますでしょうか?

 

さて、11/14(土)より根津美術館では
待望の財団創立80周年記念特別展「根津美術館の国宝・重要文化財」がスタートし、
私どももこれに合わせまして、久々に通常営業を再開致しました。

 

明日からの3連休は、より気を引き締めて、引き続き下記の感染予防に努めながら、
また、『ちょっと特別な品(ナイショ)』をちらっと展示しながら営業させて頂く所存でございます。

 

根津美術館や青山近辺にお越しの際には、
是非とも「ふらっと」お立ち寄り頂きたく、心よりお待ち申し上げております。

 

 

 

【安全管理体制】

 

・ご予約のお客様優先のご入店となります。
・ご予約のないお客様でも、店内にお客様がいらっしゃらない場合は、ご入店頂けます。
・スタッフは出勤前に検温し体調確認を致します。
・スタッフはマスク着用で接客させて頂きます。
・スタッフは随時うがい手洗いを実施致します。
・店内の定期的なアルコール消毒と常時の換気を慣行いたします。
・来客テーブルにアクリル衝立を設置いたします。

 

【ご来店時のお願い】

 

・ご来店の際は必ずマスク着用をお願いいたします。
・店舗入口での検温と手指のアルコール消毒にご協力下さい。

 

【ご予約】

 

ご希望の来店日時をメール(info@arteclassica.jp)もしくは、
お電話(03-3499-6696)にてお知らせください。
なお、ご予約は当日でもお受け致します。
ご不明な点なども、お気軽にお問い合わせください。

 

 

アルテクラシカ

 

 

マイ木札

 

緊急事態宣言の延長が発表され、もう暫く辛抱の日々。
今日までの自粛が無駄にならないために、今一度気を引き締めて、根気よく行きたいですね。

 

さて、stay homeが続き、色々ストレスも溜まりますが、
こんな機会にこそ時間が生まれ、
長年手付かずの家内事業(?)に着手出来ている方、多いのではないでしょうか❓
先日あるコレクターに陣中見舞いの連絡を入れた所、国民としての協力を果たすべく、

すっかりインドアライフとの事。
さぞかしお暇かと思いきや、長年放置してきた家内事業に着手し、

結構充実なさっているらしい。
何でも、ご自慢のコレクションの『出す、眺める、しまう』を繰り返しているらしく、
その際に、全ての品にマイ木札を付ける作業に勤しんでいるとのこと。
古美術の世界では、中身以上に(?笑)伝来を重視する傾向もあり、
よく『この木札はどこどこの家のだ』などとか言っている、あれ。
これには、木札を見ればいちいち開けなくても分かるメリットもあるが、
実は自分が所有していた痕跡を残そうという意味のような気がする。
一種のマーキングとでも言おうか。
過去のコレクターの木札の中には、材質を吟味した上に凝ったデザインで
わざわざ指物師にオーダーしている傑作もあるくらいだ。
木札も立派な次第の一部なのである。

 

さて、ここまで話したら何か傑作をお見せしたい所だが、
今、ちょうど気の利いた持ち合わせがない・・・😅。
そこで、代わりにと言っては何だが、僭越ながら亡き父の木札をちょっと。
以前お客様に納めてあった品が戻ってきて、再度お客様の所に旅立つ際に、
記念に外して手元に残した物だ。
この木札はこの品に確かに父が携わったという証である。
何とも感慨深いものだ。

 

皆様も後世に備え、マイ木札、作ってみてはいかがだろうか❓
腕利きの指物師、紹介しますよ。

 

( I )

抹茶茶碗 Arte Classica アルテクラシカ

道しるべ

 

コロナ感染の緊張感どこ吹く風、キラキラと眩しい新緑から、日ごと深くなる樹々に、
季節の移ろいを感じる頃になりました。
緊急事態宣言がさらに5月末まで延長される事となり、
アルテクラシカも今暫く辛抱の日が続きそうです。

 

 

さて、東京は引き続きstay home な状況ですが、
感染防止策を徹底することを前提に、美術館や博物館など一部の公共施設の再開には
一筋の光がさして来たようです。

 

 

今回、世界85の国の近現代美術館に関わる専門家560名以上によって構成されている団体

「国際美術館会議(CIMAM)」が、新型コロナウィルス対策として注意すべき項目を公開しました。

 

私たち来館者も心得として知っておくべきこと、

再開された暁には協力できることがあるのではないかと思い、

記事をシェアいたします。
またこれらはアルテクラシカが再開にあたって心掛けるべき道しるべその物。
対策項目を熟読してしっかりマスターしなくてはなりません。

【美術館が注意すべき20の項目】

 

 

美を感じることが、心の栄養である私にとっては、嬉しいニュースでもあり、
ほんの少しずつでも、道の先に光が見えてくるということは、希望を感じるものですね。
コロナと上手に付き合いながら、芸術文化活動を続ける。
アルテクラシカもその一端として力になれるように、知恵を絞るstayhomeです。

 

(A)

 

from U.S.A

ステイホームのゴールデンウィークもあっという間に最終日。
いかがお過ごしですか?
緊急事態宣言が延長になり、なかなか明るいニュースもありませんが、
今この瞬間にも大変な方がたくさんいるかと思えば、
落ち込んでなんかいられませんね。

 

 

自粛が緩和されたら何ができるか、今から予め考えてみたいもの✨

 

 

さてこんな中、アメリカのニューヨーク近代美術館(MOMA)が8種類のオンライン講座をcourseraで無料で公開しています!
とっても前向き、かつお洒落。

 

 

courseraはスタンフォード大学が始めた、世界各国の大学や企業から様々なことをオンラインで学べるサービスで、
現在はアメリカの有名大学の他に東京大学なども参加しています。
なんと無料!
MOMAのアートの講座は茶碗とは直接の関係はないものの、こういった取り組みが感染拡大で大変なはずのニューヨークから発信されることに
とても勇気をもらいます。

 

 

美意識を鍛えることは観察力が向上し、様々な判断能力や直感力を鍛えることにつながる、という研究*も。
これはアルテクラシカでもずっとお伝えしていることでもあります。
こんな時期だからこそ、です!

 

(*”Use of Fine Art to Enhance Visual Diagnostic Skills” ジャーナルオブアメリカンメディカルアソシエイション)

 

 

またedXというハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が共同で立ち上げたオンラインサービスもあり、
こちらにもアートはもちろん、ありとあらゆるオンラインのコースがあり、こんな機会に
集中して家で学ぶには最適です。
最新の科学やAIなどビジネスに役立つスキルの講座も満載。哲学や歴史もあります。
courseraedXも有料で証書もゲットできるとのこと。

 

 

 

どれも英語他の言語での発信なので、外国語の勉強も兼ねて、レッツトライ!
自粛が終わったら、ちょっと英語が得意になっていたりして😍

 

 

今回のウイルスの感染拡大で世界はすっかり様変わりし、今の生活は異常事態ではなく、
もはやニューノーマルになるかも、です。
これからの世界がどうなるかを見据え、
アルテクラシカも自粛臨時休業が終わって再開する時には、進化した姿で皆様にお会いできるように一同揃って頑張らねばなりません!

 

 

もうしばらくは、ステイホーム❤️😷❤️

 

(M)

 

 

江戸時代の茶碗セレクトショップ|アルテクラシカ

アルテクラシカは、古美術商石黒ギャラリーが根津美術館の向かい側にオープンした、江戸時代(古美術)及び、現代作家の抹茶茶碗を扱うお店です。併せて、現代の生活空間で抹茶を楽しむための、新しいスタイルの茶器・茶筅・柄杓等の取り扱いもしております