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Arte Classica by Ishiguro Gallery

戦と茶碗

 

暑い夏も昨日の雨で少しだけ秋に近づいた感がありますね。
アルテクラシカも先週は4日間のお休みをいただきました。

 

 

8月には、「戦争」というものを毎年考えます。
それは太平洋戦争の終戦があったからですが、それ以前にも日本には無数の戦がありました。

 

 

戦国時代、各地で戦が日常であった時に、
本来仏に奉仕するものだった茶の湯は戦場での精神的な糧として武士たちの間に広まったとされます。
また信長は戦功の褒美として武将たちに名物茶器を与え、茶会を開く許可として茶の湯免許を出しました。
これが秀吉の時代になると、ますます茶の湯政道の方針は強まります。

 

 

時代はずっと下がって昭和。
三井物産の創設者であり有名な茶人でもあった益田鈍翁の主治医だった平心庵の子息の近藤道生氏も、
太平洋戦争に出兵の際に、形見のようにして抹茶茶碗を戦地に持参されたとその著書にあります。
楽茶碗だったそうですが、持ち帰ること叶わず、今も戦地のペナン島のどこかに眠っているであろうと。

 

 

幾多の戦災や天災などをくぐり抜け、持ち主が亡くなったとしても数百年も大切に残されてきた茶碗たち。

 

 

一体どんな運命をたどり、どんな歴史を見てきたのでしょうか。。。

 

 

茶碗たちに聞いてみたいなといつも思います。

 

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Arte Classica | アルテクラシカ。江戸時代及び現代作家の抹茶茶碗を扱う店。

アルテクラシカは、古美術商石黒ギャラリーが根津美術館の向かい側にオープンした、江戸時代(古美術)及び、現代作家の抹茶茶碗を扱うお店です。併せて、現代の生活空間で抹茶を楽しむための、新しいスタイルの茶器・茶筅・柄杓等の取り扱いもしております